今回は「型直し」キャッチャーミット編をお伝えいたします。
ご覧のミットは、約1年ご使用になられ、はじいて捕りずらく、新しいミットの購入を考えているとご来店下さりました。
お見受けした限り、特に小学生に多くみられる土手の部分が柔らかくなりすぎてしまい、ミットの先まで
手の力が伝わらない典型的なポケットのない使いずらいミットとなっておりました。
革の状態はすごく良いので、購入よりも型直しの方がリーズナブルで手になじみやすく、取りやすく
なることをお伝えし、型直しをさせて頂きました。
Before①
Before②
工程として、レースを全部ほどき、親指小指捕球面の芯(フェルト)を取り出す。ふにゃふにゃした芯を特殊加工・・・。
固くしたところで革の状態に合わせて、親指小指側のレースの巻き方を調整。時には巻き方を変えたりします。
そこでポイント・・・。レースを締め上げる際、固くするところ、柔らかいままでよいところを調節しながら形成していくのです。
ウェブ側も当然レースを締め直し・・・。
全部、締め上げ完了したら、今度は握り変えやすいポケットの形成。お客様の手の大きさに合わせベルト、親指小指の指かけの
調整、ボールの大きさにも合わせ、叩き揉み上げます。
すると、ご覧のキャッチャーミットに仕上がります。
After①
After②
Before①とAfter①を見比べると一目瞭然・・。ミットが立っているのがお分かりいただけると思います。
お客様も手にはめた瞬間笑顔になり、お店の前でキャッチーボールをした際も、パーン・パーンをピッチャー
が喜ぶような音を立てており、大変喜んでいただけました。
当店の場合は、型直しの場合には、お店の前でキャッチボールをし、お客様の気になるところをすぐに修正させてもらいます。
また同時に、グラブ・ミットの捕球の仕方をお伝えさせて頂いております。
野球は確率のスポーツ。いかに確立をあげられるかが上達・うまくなるコツ・・・。そのためには、まずお使いなられている
グラブ・ミットがうまく捕球できる(取りやすい)、また握り変えがスムーズにいくグラブ・ミットにする必要があるかと思います。
今、皆様がお使いなられてるグラブ・ミットは、大丈夫でしょうか?
使いずらい、はじく、固い、柔らかすぎるなど些細のことでも結構です。気になっておられる方は、今使用されているグラブ・ミットをお持ちください。
必ずしや、お悩みは解消に向かうと信じています。
高根沢町にある小さなスポーツ店 スポーツゼロ 代表 齋藤 智